作り手プロフィール

Artist profile

ササムラ イクコ
倉敷本染手織研究所卒業、64期生。2018年春より広島で椅子敷きを製作。

2020年1月1日「まいにちノッティング」(商標登録申請中)として開業、販売スタート。

IKUKO SASAMURA

A graduate of the 64th class of Kurashiki Genuine Dyeing Textile Handweave Laboratory, living in Hiroshima

 

過去の展示作品展

〈2019年〉

2019.9 石内ぺノン( 広島市佐伯区)にて自主作品展 

〈2020年〉

2020.2 暮らしの雑貨mani(山口県周南市)にて①ササムライクコ“結ぶ”」展

2020.3 広島三越「HIROSHIMA CREATORS market」に出店 

2020.10 広島三越1階「100 年APARTMENT」にてポップアップストア  

2020.10 エディオン蔦屋家電 (広島市南区)イベントルームにて 「ノッティングの椅子敷」展

2020.12 himaar(岩国市)にて「まいにちノッティング in himaar」展

〈2021年〉

2021.4 takumi「くらしのどうぐ屋」(広島県福山市駅家)にて作品展

2021.5 米子しんまち天満屋(鳥取県米子市)「2021Zakkaフェス」出店

2021.6 福屋広島駅前店「廣島手仕事展」に出店 

2021.10 暮らしの雑貨mani(山口県周南市)にて②「ササムライクコ“添える”」展

 

 

 


 

以前のわたしは情報誌のライターとして締切りに追われ、トレンドや反響数を気にしながら眠るまでPCに向かう生活でした。

とても充実していましたし、人間関係や仕事にも恵まれていたとは思いますが、いつの間にか世の中の流れや自身の価値観も変わり、何だか満たされない気持ちになりました。

 

また長年の間、仕事で要求される課題に応え続けてきた自分が、どんどん空っぽで便利だけの存在になっていることに気づきました。

 


そのうち、じぶんの手を使って何か価値あるものをつくりたい、使う人の顔が見えるような身近な繋がりの中で仕事がしたい、長年使える美しいものを生み出したいと切に思うようになりました。

 

ノッティングとの出会いは、それより何年か前に遡ります。

たまに訪れていた倉敷の民藝店で、倉敷ガラスや焼き物に交じって、小ぶりですが美しい敷物を見つけました。どこの国のものかしら?どうやって作られたのかしら?後になってそれが「倉敷本染手織研究所」で長年つくられてきた『倉敷ノッティング』だと知りました。


 

その後わたしは家族と離れ、倉敷美観地区にある小さな学校で、年齢も経歴も異なる仲間と一緒に1年間織りや染めを学びました。すべてが初めての作業、器用でもないし、若いころと違って手がすぐには覚えられません。

 

暑さ寒さがこたえる古民家で、民藝の品に囲まれて寝起きし、当番で大量のご飯をつくり、床を雑巾がけし、ひたすら機(はた)に向かうという生活。その中で、わたしは今までと違う本来の自分に戻ってゆくような気がしました。


卒業後は広島の自宅で、まいにちまいにちノッティングをしています。

手仕事を継続的に続けてゆくのはかなり難しいと実感しましたが、たくさんの方にいろいろなアドバイスをいただき、何とかやっています。

 

今のわたしの願いは、自分のものづくりを通して様々な人や場所とつながること。そしてこの椅子敷きが、誰かのまいにちの暮らしを豊かに満たすことです。

 

展示会に来られた方が「椅子敷きは日用品でしょうけど、暮らしに寄り添うアートのような存在ですね」と声をかけて下さいました。

とてもうれしいお言葉で、励みになっています(2020.9)


まいにちノッティング